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2017年08月15日

【ランチトーク】 子どものための場所づくり、地域みんなで

8月5日(土)の午前にランチトークが開かれました。ランチトークとは「気軽に市民活動を語り合おう」をコンセプトに、お茶をしながらゲストの話題を元に、気軽に話し合う場です。

今回のゲストは八木さん。「一般社団法人バンビワゴンab+vent」と「静岡市子ども食堂ネットワーク」の活動をされています。

【ランチトーク】 子どものための場所づくり、地域みんなで

・バンビワゴンさんのだし巻きたまご


最近、八木さんは子ども食堂の活動支援のために「ひまわりのだし巻きたまご屋さん」の営業をはじめたそうです。今回のランチトークでは、まず最初に、実際に販売している「だし巻きたまご」をみんなでおいしくいただきました。「ひまわりのだし巻きたまご屋さん」のメニューには数種類あり、この日、八木さんはプレーンと塩こんぶの2種類用意してくださいました。一つ一つ手焼きされた「だし巻きたまご」は、ふんわりとして柔らかく、なんだか優しい味がします。

すっかり和んだ雰囲気のなか、参加者のみなさんで「だし巻きたまご」の感想を述べつつ自己紹介をしました。そうして、八木さんと番町センターの五味の対談形式でお話しを伺いました。

・赤ちゃんとお出かけしよう!ピンク色のバンビワゴン

まずは、「一般社団法人バンビワゴンab+vent」の紹介から。バンビワゴンというのは、キャンピングトレーラーを改築した移動型授乳・オムツ替え施設のことです。ワゴンは、人の多いイベント会場でも一目で分かるようにピンク色に塗装してあります。内装はほとんど手作りで、お母さんのニーズに合った設備が整っています。詳しくはこちらから( http://banbiwagon.com/index.php )。

赤ちゃんのいるお母さんは、外出するたびにオムツ替えや授乳ができる場所を探すのに苦労しています。とくに屋外のイベントのときは本当にたいへんで、もし見つけたとしてもその場所は汚かったり、使いにくかったりすることが多いです。そこで、赤ちゃんと一緒でも楽しくお出かけして、たくさんの思い出をつくることができるようにとつくられたのが、このバンビワゴンでした。

【ランチトーク】 子どものための場所づくり、地域みんなで

・すべての地域に子ども食堂を


バンビワゴンの活動を続けている内に、八木さんは子どもの孤食の問題を耳にするようになりました。日本には、経済的な理由から十分な食事をとることができない子どもが少なくありません。また、核家族や共働きなど、家庭形態の変化により、お家で一人さびしく食事をとる子どもも多いです。こうした状況から、子どもたちに無料の食事や居場所を与える「子ども食堂」という取り組みが各地で行われるようになりました。しかし、公共で食べ物を扱う以上、実施するのは簡単ではありません…。

八木さんは一度、静岡市内の子ども食堂の活動について調査してみることにしました。すると、子ども食堂をやりたがっている人はたくさんいる、そして、子ども食堂があったらいいなと考えている人も多くいることが分かりました。しかしながら、どうすれば実際に子ども食堂を開けるのか、そのノウハウが分からない場合が多いことに気づいたのでした。

そこで八木さんが行ったことは、子ども食堂設立のためのアドバイスと、子ども食堂のネットワークづくりでした。これによって設立されたのが「静岡市子ども食堂ネットワーク」 ( http://shizuoka-kodomo.moo.jp/ )です。「静岡市子ども食堂ネットワーク」ができるまでは、子ども食堂をつくりたい人はどこに相談すればいいか分かりませんでした。また、子ども食堂を利用したい人、手伝いたい人は、静岡市内のどの地域で子ども食堂が開かれているのかという情報をキャッチすることがたいへんでした。それから保健所としても、立場上、親身になってアドバイスすることは難しく、応援したいが許可できないという状況が続いていました。「静岡市子ども食堂ネットワーク」は、子ども食堂を求める市民と保健所の間に立つことで、これらの問題の解決に一役も二役も買うことになったのでした。

【ランチトーク】 子どものための場所づくり、地域みんなで

子ども食堂は、貧しい子どもだけを対象にしたものでもなければ、もちろん子どもをターゲットにした商売でもありません。育ち盛りの子どもたちが、しっかりと栄養のあるものをおいしく食べることができる、一人じゃなくてみんなと一緒に食事ができる、そのための場所です。八木さんは月に一度『広報子ども食堂』を発行しているのですが、そこで「静岡市子ども食堂ネットワーク」に参加している子ども食堂の様子を紹介しています。写真には子どもたちの姿はもちろん、ボランティアの方々も楽しそうな笑顔が写っています。子どもたちはみんなで食事をするだけでなく、宿題をやったり遊んだりもします。子ども食堂といっても実施している場所によってさまざまで、各食堂によって個性があるとのことでした。

家でも学校でもない、3つ目の居場所として子ども食堂は、子どもたちにとってかけがえのないものではないでしょうか。そして、大人にとっても同じことが言えると思います。子ども食堂の温かな場から地域が再び活気を取り戻していくさまが目に浮かぶようでした。


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Posted by 静岡市番町市民活動センター at 18:47│Comments(0)活動報告イベント実施報告
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