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2014年08月21日
関わりの実践 ~芝の家に見るコミュニティ~

先日、東京へ出張に行ったついでに立ち寄った港区にある「芝の家」。
山手線内、田町駅から繁華街を抜け歩いて10分程、周囲にはNEC本社ビルを始めとして様々な名の知れた企業オフィスの並び立つ一角にある。
芝地区(港区芝)にあるから芝の家というのだそうだ。
「昭和の地域力再発見事業」の拠点と位置づけられたこの場所は(ホームページ参照)、確かに見た目からして昭和の雰囲気を漂わせている。
しかし、それははじめからそういう建物というわけではなく、普通のビルの周囲に木材を張り巡らし、あえてそういうふうに作られている。
おかげで遠くからでも非常に目立つし、やはり僅かなりにも入りやすくなっているように思える。


また、玄関の横には丁度いい高さの縁側までついていてポイントが高い。
古びた引き戸を開けて中に入ると、中も床が板張りになっていて落ち着きのある雰囲気。
窓際にあるテーブルで女性が2人昼食をとっていた。
「こんにちは」
一声掛けてみると、挨拶とともに「どうぞ、どうぞ。」と中へ導かれ、
「お昼は食べました?一緒にどうですか?」と一瞬の敷居も感じさせずテーブルへ案内された。
聞けば2人ともスタッフだとのこと。女性が居ることは雰囲気を柔らかくする。その上で、お堅い施設のように「スタッフ」という感じではなく、お客さん(利用者)との壁を感じさせない非常によい立ち位置だ。しかもスタッフの1人は赤ん坊を連れているのもまたいい。

あまり予備知識を持たずに訪問したのだが、この芝の家は慶応義塾大学の先生たちが立ち上げたLLP(※1)と行政(港区)による共同によって運営されているとのこと。
スタッフは様々な関わり方で総勢15名ほど。大学教授や主婦など。
開設当初は学生も数多く絡んでいたが、現在ではほぼ学生はいないというのは寂しい気がした。
開設は火~土の5日間。
曜日によって子どもの日、大人の日を分けている。(土曜日はだれでもOK)
こうすることで、“子ども”の場所もしくは“おとな”の場所と捉えられてしまうのを避けているのだそうだ。
といっても、もちろん明確に分けているわけではなく、子どもの日に大人が行っても、その逆も問題ない。
そのほかに行政の担当者も非常に熱心で、協力的だというのが心に残る。
そんな話を聞きながら過ごしていると、1人また1人とお客さん(利用者)?がやってくる。
最初にやってきた1人はなぜか手に茶碗を持っていた。
おもむろにテーブルに着くと、茶碗を置き、自前のおかずを取り出す。
茶碗の中身はご飯だった。聞いてみると、向かいの定食屋でご飯だけテイクアウトして来たのだそう。
勤務先がすぐ近くの大手企業で最近はランチにはここに息抜きに来るのだとか。
「オフィスで食べると息が詰まるから気分転換にどこかランチできる場所ないか探してたらちょうどここがあって入ってみた」
こんな利用が気軽にできるのは、まさしく芝の家の特徴だろう。
まもなくして、2人組がやってくる。
こちらは「近くに面白いところがあるって聞いて」やってきたのだそう。
聞いてみると慶応義塾大学生。キャンパスから歩いて10分ほどの距離にあるのも魅力だ。
そんなこんなをしているうちに子どもがやってきて遊び始める。スタッフや赤ん坊、初めて来た大学生を巻き込んで様々な遊びを提案する。


また、しばらくするとそんな中に担当の行政職員が数名やってきて奥(といっても仕切りもない)で会議を始める。
一部では真面目な話をし、また一部では子どもがはしゃいで遊ぶ。それが同じ空間に成立することが非常に面白い。
お世辞にも広いとは言えない同じ空間に、赤ん坊、子ども、スタッフ、行政職員、大学生など様々な属性の人たちがおり、それぞれの作業や話をしたり絡んだりしながらもまったく不協和音を感じさせないのは、やはりこの空間とスタッフの持つ雰囲気によるものなのだろう。
この日はなかったが、普段は地域のお年寄り方が来て縁側に座ってお喋りをしたりするのだそう。
地域の人に声をかけてちょっとしたお手伝いや役割をお願いすることによって地域を巻き込む。
そうやって少しずつ関わりあい作り上げてきた結果をそこで垣間見ることができた。
「芝の家」
http://www.shibanoie.net/about/
※1 LLP:Limited Liability Partnershipの略。事業組織の形態のひとつで、個人または法人が共同で出資し、事業を営むために設立する。出資者は出資額の範囲までしか責任を負わず、自ら経営を行うことができる。
センタースタッフ 高橋
山手線内、田町駅から繁華街を抜け歩いて10分程、周囲にはNEC本社ビルを始めとして様々な名の知れた企業オフィスの並び立つ一角にある。
芝地区(港区芝)にあるから芝の家というのだそうだ。
「昭和の地域力再発見事業」の拠点と位置づけられたこの場所は(ホームページ参照)、確かに見た目からして昭和の雰囲気を漂わせている。
しかし、それははじめからそういう建物というわけではなく、普通のビルの周囲に木材を張り巡らし、あえてそういうふうに作られている。
おかげで遠くからでも非常に目立つし、やはり僅かなりにも入りやすくなっているように思える。


また、玄関の横には丁度いい高さの縁側までついていてポイントが高い。
古びた引き戸を開けて中に入ると、中も床が板張りになっていて落ち着きのある雰囲気。
窓際にあるテーブルで女性が2人昼食をとっていた。
「こんにちは」
一声掛けてみると、挨拶とともに「どうぞ、どうぞ。」と中へ導かれ、
「お昼は食べました?一緒にどうですか?」と一瞬の敷居も感じさせずテーブルへ案内された。
聞けば2人ともスタッフだとのこと。女性が居ることは雰囲気を柔らかくする。その上で、お堅い施設のように「スタッフ」という感じではなく、お客さん(利用者)との壁を感じさせない非常によい立ち位置だ。しかもスタッフの1人は赤ん坊を連れているのもまたいい。

あまり予備知識を持たずに訪問したのだが、この芝の家は慶応義塾大学の先生たちが立ち上げたLLP(※1)と行政(港区)による共同によって運営されているとのこと。
スタッフは様々な関わり方で総勢15名ほど。大学教授や主婦など。
開設当初は学生も数多く絡んでいたが、現在ではほぼ学生はいないというのは寂しい気がした。
開設は火~土の5日間。
曜日によって子どもの日、大人の日を分けている。(土曜日はだれでもOK)
こうすることで、“子ども”の場所もしくは“おとな”の場所と捉えられてしまうのを避けているのだそうだ。
といっても、もちろん明確に分けているわけではなく、子どもの日に大人が行っても、その逆も問題ない。
そのほかに行政の担当者も非常に熱心で、協力的だというのが心に残る。
そんな話を聞きながら過ごしていると、1人また1人とお客さん(利用者)?がやってくる。
最初にやってきた1人はなぜか手に茶碗を持っていた。
おもむろにテーブルに着くと、茶碗を置き、自前のおかずを取り出す。
茶碗の中身はご飯だった。聞いてみると、向かいの定食屋でご飯だけテイクアウトして来たのだそう。
勤務先がすぐ近くの大手企業で最近はランチにはここに息抜きに来るのだとか。
「オフィスで食べると息が詰まるから気分転換にどこかランチできる場所ないか探してたらちょうどここがあって入ってみた」
こんな利用が気軽にできるのは、まさしく芝の家の特徴だろう。
まもなくして、2人組がやってくる。
こちらは「近くに面白いところがあるって聞いて」やってきたのだそう。
聞いてみると慶応義塾大学生。キャンパスから歩いて10分ほどの距離にあるのも魅力だ。
そんなこんなをしているうちに子どもがやってきて遊び始める。スタッフや赤ん坊、初めて来た大学生を巻き込んで様々な遊びを提案する。


また、しばらくするとそんな中に担当の行政職員が数名やってきて奥(といっても仕切りもない)で会議を始める。
一部では真面目な話をし、また一部では子どもがはしゃいで遊ぶ。それが同じ空間に成立することが非常に面白い。
お世辞にも広いとは言えない同じ空間に、赤ん坊、子ども、スタッフ、行政職員、大学生など様々な属性の人たちがおり、それぞれの作業や話をしたり絡んだりしながらもまったく不協和音を感じさせないのは、やはりこの空間とスタッフの持つ雰囲気によるものなのだろう。
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センタースタッフ 高橋
NPO法人の方へ「こんな時期の理事会・総会の開催について」
新型コロナウィルス感染拡大を防ぐための支援活動
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七間町ハプニング前夜祭トークイベントに参加しました!
今年も餅つきやってるよ!
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